<< レポートその3: 漢方編(1) 「漢方からみた女性の身体的特徴」 | main | レポート1:西洋医学編(1)「妊娠成立の条件」 >>

レポート2:西洋医学編(2)「不妊の原因と妊娠力をupする10の提案」

0
    【様々な不妊原因】

     排卵障害の原因としては、中枢性・卵巣性・多のう胞性卵巣症候群(PCOS)・高プロラクチン血症・甲状腺機能異常 などが挙げられます。

    卵子のピックアップ障害の原因は、腹腔内の癒着・卵管水腫・卵巣のう腫・子宮筋腫・子宮内膜症などが考えられます。

    受精障害は精子に原因がある場合、卵子に原因がある場合、どちらに原因があるのかわからない場合に分けて対処します。

    卵管の通過障害は、子宮卵管造影で子宮腔や卵管の形を見て、卵管の閉鎖や狭窄を調べます。

    着床障害では、子宮内膜が薄い・子宮筋腫・子宮内膜ポリープ・クロミッドなど薬の影響・黄体機能不全 などが挙げられます。


    以上述べたような原因を追及し把握して対処すれば、妊娠に近づくでしょう。

    ストレスも妊娠に影響します。適切なストレス解消法を見つけましょう。

    正しい情報をつかんで、自分にあった対処法を取り入れましょう。

    【妊娠力をUPする−10の提案】
     
    1) 適切な体重の保持(極端な肥満や痩せを避ける)
      2) バランス(タンパク質、炭水化物)のよい食生活
      3) ビタミン・鉄分・カルシウムの摂取
     4) サプリメントとして葉酸の摂取 (1日400μg)
          
    (二分脊椎などある種の奇形や流産を予防できる)
     
    5) 運動をしよう
     
    6) ストレスをためない(夫婦の会話をもつ、医師や医療者によくきく)
     7) ネット情報や報道情報を適切に利用する(取捨選択をする)
     
    8) 禁煙 
     
    9) 酒量の抑制
        (女性は週に12回、アルコール1単位まで。
             男性は毎日でもOKだが、2単位まで。)

      ※アルコール1単位=ビール:500ml、日本酒:1合(180ml)
         ワイン:1杯(200ml)、焼酎:100ml

    10) 性感染症に気をつける、風疹の予防接種、がん検診を受ける、
        子宮頚癌ワクチンの接種


    【妊娠力をUPする−医学的アプローチ】


     毎日、もしくは1日ごとに性交渉があれば最も妊娠しやすいが、1週間に2〜3回程度でも妊娠率に大きな差はない。 妊娠可能な時期は、排卵日を最終日として6日間あり、その時 頚管粘液の量と性状は変化している。


     規則的な月経があるのであれば、月経終了とともに頻回に性交渉をすれば、妊娠する可能性を最大限にできる。


    排卵時期を予測するのは、性交渉が少ないカップルには有効であるかもしれないが、排卵日の5日前から妊娠の可能性ある。排卵の2日前が一番妊娠率が高いというデータがある。

    排卵のタイミングを狙うよりも、夫婦生活の回数を多くもつことが有利だといえる。


    【35歳を過ぎてからの不妊治療】

    原始卵子は母親の胎内にいる時(妊娠20週の時)作られ、出生後に新たに卵子が作られることはありません。初潮の頃に30万個位、閉経の時には1000個位になります。
    加齢とともに、残っている卵子の数が減少するだけでなく、『卵子の生命力』も低下します。


    女性の妊娠力は、35歳前後に低下し始め、45歳にはほとんど失われます。女性の社会進出に伴い、結婚年齢も出産年齢も上がってきました。女性が妊娠できる期間は、だんだん短くなってきています。


    「何歳まで妊娠できるのか?」ということを念頭において、早い段階で治療を始められることをお勧めします。

    レポートその3に続きます。

    長崎中医薬研究会 * 第4回セミナー 報告 * 21:35 * - * - * - -
    このページの先頭へ